病床数適正化支援事業、申請殺到で予算規模超え
- #制度

厚生労働省が2024年度補正予算で428億円を計上した「病床数適正化支援事業」に対し、全国から申請された削減病床数が、当初の予算を数倍上回る規模となっていることが明らかになりました。
「病床数適正化支援事業」の背景
医療機関の機能分化・地域医療構想の実現を目的に、不要・過剰な病床を削減・転換する医療機関に財政支援を行う制度です。
地域のニーズに合った病床数への調整を図る一方で、医療資源の最適化・効率化を目指しています。
現状の課題
病床削減に向けたニーズが想定を大きく上回っており、予算の追加措置や配分調整が必要になる可能性も。
高齢化の進行や入院から在宅・地域包括ケアへの移行が進む中で、入院医療から在宅医療へのシフトが顕著になっているとも言えます。
訪問診療・在宅医療への影響
病床削減=入院抑制につながる可能性があり、今後在宅医療・訪問診療のニーズがさらに拡大することが予想されます。
特に中小病院の機能転換や、在宅療養支援病院・診療所の役割強化が期待される局面です。