厚労省、マイナ保険証の診察券・受給者証との一体化に向けたレセコン改修費を補助ーマイナ保険証の利便性向上で事務負担軽減も期待
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厚生労働省は2025年5月22日、マイナンバーカード(マイナ保険証)に自治体独自の医療費助成受給者証や診察券を一体化する取り組みに向けて、レセプトコンピュータの改修費用を補助すると発表しました。
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医療機関への主な補助内容
- 病院:最大60万円または28万3,000円(事業費の2分の1を補助)
- クリニック:最大5万4,000円(事業費7万3,000円の4分の3を補助)
この一体化により、患者はマイナンバーカード1枚で受診が可能になり、保険証・受給者証・診察券の持参が不要になります。医療機関側も、資格確認や診察券情報の入力作業が削減され、事務作業の効率化と過誤請求の防止が期待されます。
なお、医療費助成のオンライン資格確認については、令和7年5月現在、全国183自治体(22都府県、161市町村)で運用が開始されています。また、全国約2.5万の医療機関・薬局において、レセコン改修が完了しています。
補助金の申請期間
- 2025年6月上旬〜2026年1月15日まで
2024年度(令和6年度)に改修を行った場合も対象 - 必要書類:領収書、内訳書、システム改修チェックシート(ベンダーが記入)など
- 申請先:医療機関等向け総合ポータルサイト
在宅医療機関においても、今後の診療体制やICT活用を見据え、今回の補助制度を活用することで、安全かつ効率的な情報管理体制の整備が期待されます。