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「応募者対応に追われ、本来の業務である診療やステーションの運営に集中できない…」
「採用業務の負担は増える一方だが、専任の担当者を一人雇うほどの余裕はない…」
クリニックや訪問看護ステーションの規模が大きくなるにつれて、多くの院長や管理者、事務長がこのようなジレンマに直面します。
採用活動は、事業所の未来を創る重要な業務ですが、その負担が現場を疲弊させ、悪循環を生むケースも少なくありません。
この記事では、採用のプロであるコンサルタントへのインタビューを基に、「専任担当者の雇用」と「外部委託(採用代行)」という2つの選択肢を徹底比較。
それぞれのメリット・デメリットを整理し、貴院・貴ステーションにとって最適な選択は何かを考えるヒントをご提示します。
クリニック・訪問看護が陥りがちな「採用業務の悪循環」とは
院長や管理者が採用を兼務することで起こる問題
多くのクリニックや訪問看護ステーションでは、院長先生や事務長、管理者が通常業務と並行して採用活動を行っています。
しかし、応募が増え、採用活動が本格化すると、現場では様々な問題が起こり始めます。
まず、採用活動においてはスピードが極めて重要です。
専任の担当者がいない場合、応募者への連絡や面接設定が遅れがちになり、その間に他の医療機関に採用が決まってしまうなど、貴重な応募者の「歩留まり」が生じてしまいます。
加えて、「応募者対応に追われて、診療や本来のマネジメント業務に集中できなくなる」という影響も生じます。
ただでさえ多忙な中で、専門外である採用のノウハウもないまま手探りで進めるため、時間がかかり、心身ともに大きな負担となります。
負のスパイラルが経営全体に及ぼす影響
このような状況が続くと、問題は採用活動だけに留まりません。
まず、既存の職員へのフォローが手薄になり、不満の蓄積から離職者の増加につながります。
そして、院長先生や管理者が本来の業務に専念できない環境が続くことは、最終的にご利用者様への不利益となって返ってきてしまうのです。
この負のスパイラルを断ち切るために、多くのクリニックやステーションが「専任の採用担当者」の設置を検討し始めます。
【比較検討】「採用担当者を雇う」という選択肢の“落とし穴”
採用担当者を雇う際に潜む「隠れたリスク」
専任の担当者を置くことは、一見すると合理的な判断に思えます。
しかし、採用コンサルタントは、特に小規模なクリニックや訪問看護ステーションにおいてはいくつかの「隠れたリスク」があると指摘します。
●高額なトータルコスト
採用担当者のコストは、給与だけではありません。
社会保険料や、教育・管理にかかる見えないコストも発生します。
●専門人材の希少性
そもそも、医療、特に訪問診療や訪問看護の採用経験を持つ専門人材は、市場にほとんど存在しません。
未経験者を採用した場合、院長や管理者の右腕として独り立ちするまでには、最低でも1年以上の時間と教育コストがかかると考えられます。
●かえって増える院長・管理者の負担
担当者を雇っても、最終的な意思決定は院長や管理者が行う必要があります。
それに加え、担当者の教育や日々のマネジメント業務が発生するため、結果的に院長や管理者の仕事量が増えてしまう可能性があるのです。
採用業務のアウトソーシングがもたらす価値
前述したような課題を解決し、クリニックやステーションの成長を加速させる選択肢が、採用業務のアウトソーシング(採用代行)です。
採用のプロに実務を委託することで、院長や管理者、事務長は本来やるべき診療やステーション運営といったコア業務に集中できるようになります。
コストパフォーマンスの比較
「人を一人雇うコスト」と「採用代行に委託するコスト」を比較した場合、母集団形成や日々の応募者対応、採用資料の作成といった業務の質と量を考慮すると、トータルで見て採用代行に依頼する方が安くなるケースがほとんどです。
何より、管理・教育コストが一切かからないというメリットは大きいでしょう。
「雇用」と「外部委託」それぞれに向いているクリニック・訪看の特徴
最後に、それぞれの選択肢がどのようなクリニック・事業所に向いているのかを整理します。
<外部委託(採用代行)が向いているクリニック・訪問看護ステーション>
- 開設したてで採用のノウハウがない
- 事務長がいない、または多忙すぎる
- これまで色々試したが、応募が全く来ない
- 募集職種が多く、コア業務に集中したい
- 採用担当者の管理・教育コストをかけたくない
<専任担当者の雇用が向いているクリニック・訪問看護ステーション>
- 採用に対する独自の強い想いがあり、自社でカルチャーを醸成したい
- 採用だけでなく、労務や総務など他のバックオフィス業務も任せたい
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ここまで、「専任担当者の雇用」と「外部委託」を比較検討してきました。
自院のフェーズや課題を客観的に見極め、最適な選択をすることが、持続的な成長の鍵となります。
「どちらの選択肢が自院に合っているか、まだ判断が難しい」
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