訪問診療クリニックのオープニングスタッフ採用のポイントとは?
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「訪問診療クリニックのオープニングスタッフの集め方がわからない」
クリニックの開業を控え、慌ただしい日々を送るなか、このようなお困りを持つ人がいるのではないでしょうか。
本記事では、訪問診療クリニックがオープニングスタッフを募集するための方法やコツ、採用すべき人材について解説します。クリニック開業に向けて、良いスタートが切れるよう、優秀な人材を採用しましょう。
訪問診療クリニックのオープニングスタッフはいつから募集する?
クリニックのオープニングスタッフを募集する時期は、開業する3〜4ヶ月前から始めるのが良いとされています。
開業1〜2ヶ月前になると、スタッフの研修や開業リハーサルなどがあり、忙しくなります。この段階に差しかかる前に、十分な数のスタッフを集めておくことが大切です。
募集を開始するにあたっては、必要な職種と人数を決めなければなりません。
訪問診療クリニックの場合、訪問診療のみをやるか、それとも外来診療も同時に展開するかで募集すべき人数が変わります。
訪問診療のみをやる場合は、医療事務員1人、看護師1人が最低限必要です。
一方で、訪問診療に加えて外来診療もやる場合は、医療事務2人、看護師2〜3人が必要になるでしょう。
訪問診療クリニックのオープニングスタッフの集め方
訪問診療クリニックを開業する場合、オープニングスタッフを確実に集めなければなりません。おもな集め方は以下の通りです。
- 人材紹介会社
- 求人サイト
- ハローワーク
- SNS
- 知り合いから紹介してもらう
- 自院のホームページで募集する
オープニングスタッフの集め方は、無料の方法から有料の方法まで幅広く存在します。集めたい職種や人数を決め、自院に合う方法を選択しましょう。
人材紹介会社
人材紹介会社に対し、事前に採用条件などを伝えることで、その条件に見合った人材を紹介してくれます。そのため、訪問診療クリニックの理想に近い人材を見つけやすくなるでしょう。
事前に把握すべき点としては、人材の年収の2〜3割程度の利用料が発生する点です。利用する場合は、開業資金の予算内になるかを確認しておきましょう。
求人サイト
求人サイトには、無料で利用できるものや有料のものがあります。有料のサイトの場合、医療系の求人に特化している場合があり、より良い人材が見つけやすくなる可能性があります。
一方で、費用がかかるため、有料の求人サイトを利用する場合は予算を確保しておきましょう。
ハローワーク
ハローワークは、全国に拠点が設置されており、無料で募集から採用まで利用できます。国が運営している公的機関であるため、一定の応募者から信頼されています。
また、現在では、Indeedなどの求人ポータルサイトでも募集内容が公開されるようになりました。そのため、より多くの人に認知され始めています。
SNS
XなどのSNSでは、不特定多数の人に対し情報発信ができるため、効果的に募集をかけられます。また、人材を見つけるためのツールとしても有効でしょう。
応募者の普段の投稿を見て、人となりを確認できる有効なツールといえます。
知り合いから紹介してもらう
自身の先輩や同僚といった知り合いから紹介してもらう方法は有効です。信頼できる知り合いから紹介してもらう人材は、安心感があるでしょう。
また、知り合いを引き抜くという方法もあります。この場合は、相手の人となりがわかっているため、採用の判断がしやすくなります。
自院のホームページで募集する
自身のホームページを制作し、採用ページを設置することは大切です。採用ページの項目に、採用条件などを掲載し、QRコードも一緒に載せておくと良いでしょう。
採用ページ以外の診療時間やクリニックの概要、雰囲気などがわかるよう整えておくと、採用するときにミスマッチが起きにくくなります。
訪問診療クリニックのオープニングスタッフ募集時に開示すべき情報
オープニングスタッフを募集する際は、どの媒体を利用する場合でも、以下の情報を開示する必要があります。
- 仕事内容
- 勤務地
- 給与
- 勤務時間
- 休日
- 福利厚生
- 応募資格
- 職場の特徴
応募者にとって必要な情報を、過不足伝える必要があります。診療スタイルや欲しい人材に応じて、適切な内容を記載しましょう。
仕事内容
看護師の募集であれば、診察の補助・点滴・注射・採血・訪問診療同行・運転など、さまざまな業務があります。具体的に記載しておくことをおすすめします。
勤務地
勤務地の住所と最寄駅、アクセス方法などを記載しておきましょう。スタッフ用の駐車場の有無なども記載しておくことをおすすめします。
給与
以下のようなイメージで、具体的な給与のモデルを記載しておきましょう。
(例)看護師:月給17〜25万※給与額は経験年数や勤務実績などを考慮して決定します。
勤務時間
勤務時間と稼働する曜日、休みの曜日を明確にしておきましょう。月の残業時間の目安なども記載しておくことをおすすめします。
休日
休日となる曜日や夏季休暇、年末年始休暇、年次有給休暇の日数を記載しておきましょう。掲載しておくことで、応募者にとって、働く際の具体的なイメージが持ちやすくなります。
福利厚生
賞与や昇給、退職金制度の有無や通勤手当などの情報を記載しておきましょう。制服の有無や車通勤の可否なども記載することをおすすめします。
応募資格
募集する職種や雇用形態、必要な資格などを記載しておきましょう。訪問診療の場合、往診車の運転を看護師がする場合は、車の免許が必要になります。このような場合は、運転免許が必須であることを記載する必要があります。
職場の特徴
訪問診療クリニックの特徴やアピールポイントなどを簡単に記載しておきましょう。「働きやすさ」や「専門スキルが高められる」といった自院ならではの情報を記載することをおすすめします。
訪問診療クリニックのオープニングスタッフとして採用すべき人材
オープニングスタッフを採用する際には、以下の特性を持った人材を採用しましょう。
- クリニックの理念や方針を理解している
- 経験やスキルが豊富である
- 転職の理由がポジティブ
- コミュニケーション能力がある
- 協調性がある
面接時に、さまざまな質問を投げかけながら、応募者の人となりを確認していく必要があります。
クリニックの理念や方針を理解している
クリニックの理念や方針に理解を示し、共感しているかどうかを確認しておくことが大切です。応募者が何を大切にし、どのような思いで働きたいのかを聞き、クリニックの理念・方針と乖離がないか確かめましょう。
経験やスキルが豊富である
たとえば、看護師を採用する場合は、これまでの看護師としての経験年数が豊富であるかを知る必要があります。
経験やスキルが乏しい場合、臨床現場や患者さんへの対応時などで問題が発生する可能性があります。採用時に必ず見極めましょう。
転職の理由がポジティブ
転職の理由がポジティブか否かは重要です。たとえば、転職の理由が「前の職場の人間関係が劣悪だった」といったネガティブな理由の場合は、詳しく聞いておく必要があるかもしれません。
前の職場自体に問題があったのか、それともその人自身に問題があったのか、わからないからです。後者の場合、採用後もクリニック内で人間関係のトラブルが起きる可能性があるため、注意が必要です。
コミュニケーション能力がある
クリニックの現場では、常に患者さんと接しなければなりません。コミュニケーション能力がない場合、患者さんとの適切なやりとりができない可能性があります。
最悪の場合、患者さんからクレームを受ける可能性もあるでしょう。患者さんに寄り添い、温かいコミュニケーションがとれる人材であるか、正確に見極める必要があります。
協調性がある
協調性がなければ、院内スタッフと適切な連携がとれません。協調性を持ち、周りに対して気を配れる人材かどうかを見極める必要があるでしょう。
また、ホウレンソウがしっかりできるかも大切なポイントです。
まとめ
訪問診療クリニックにおけるオープニングスタッフの集め方は、さまざまです。有料の人材紹介会社や求人サイト、無料のハローワークなど、採用する方法は多岐にわたっています。
スタッフを募集する際は、仕事内容や給与面、休日や福利厚生の情報などを明確にしておきましょう。
クリニックの理念や価値観に共感し、豊富なスキルや経験をもって患者さんに向きあえる人材を採用しましょう。
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