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訪問診療医師求人 最大のポイントとは?【医師採用担当者が語る】

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訪問診療医師求人 最大のポイントとは?【医師採用担当者が語る】
この記事はこんな方へおすすめ
  • 訪問診療クリニックの採用担当の方
  • 応募がない状態が長く続いている方
  • 求人広告も出し、紹介会社も使っていて他に打つ手がなく悩んでいる方
この記事を読むとこうなる
  • 医師採用について改善すべきポイントがわかる



「なかなか応募者が現れない…」
「あそこのクリニックはまた医師が増えた、うちと何が違うんだろう。」

医師採用を担当される皆さんなら、感じたことがある方も多いのではないでしょうか。

募集方法ではなく、募集内容そのものを見直すことが重要になります。その理由を以下に解説していきます。

医師が転職する理由

皆さんは、医師が転職先を探すとき、または、在宅医療を志す時、その時の医師の心の動きをイメージされたことはありますか。
また、医師の立場になって自院で働く場面を具体的に思い浮かべたことは・・・いかがでしょう。

そもそも医師はなぜ転職するのか!?どんな時に転職したいのか、について解説していきます。


【医師の転職理由ランキング】
①勤務負荷
②環境・人間関係
③給料アップを実現したい
④開業医になりたい
⑤専門性を高めたい
・・・・
⑬他職種に転職したい
⑭〇〇科に転科したい

参考:医師の転職理由ランキング14選とその背景は?上手い転職理由の伝え方や転職成功のコツ(株式会社ウィルズ)
https://www.wills-net.co.jp/work/t-doctor-jobchange-reason/

①~③は、ある程度、想定内かもしれませんが、
注目したいのは⑭、転科希望で転職を決意する医師は少ないことが読み取れます。
転職理由の上位は環境改善ですから、
もし皆さんが「在宅やりたい医師はいないかな。」と考えて募集されているのであれば、
かなり希少な医師を狙っていくことになります。

そして、その少数の医師を多くの医療機関が採用したいと考えているのですから、
周りはライバルだらけ・・・かもしれません。

もし「少しでも早く医師確保を目指したい」と思われる場合には、
自院の募集内容を「少し俯瞰的に」考えてみることをお勧めします。


ポイント:
その求人は、医師の転職市場や転職ニーズを考慮した内容になっていますか?


多くの医師は
転職したい!→就労環境重視!→勤務内容は?雰囲気は?給料は?→あれ、この施設の働き方良さそう!
と心が動いていきます。
この心の動きをイメージして、募集内容を見返す必要があります。


医師のニーズを満たし、心を動かす募集情報になっていますか?
募集情報の詳細がしっかりと記載され、公開されていますか?

この視点を持って、一度自院の求人を見返してみましょう。
皆さんの求人に、就労環境の魅力は、どのように表現されているでしょうか。

医師が転職で重視するポイント

続けて、医師が転職で重視するポイントを見ていきましょう。
もちろん転職理由や希望内容はそれぞれですが、
多くの医師が転職先を探す時に、意識する共通項目を挙げてみました。

【転職先で重視すること】
A:給与
B:業務内容(主に診療内容)
C:夜間対応の体制
D:忙しさ
E:通勤距離

まずは、上記の項目で、医師の目に留まることが大切です。

転職先を探す医師は、多くの求人を目にしています。
他施設と同じ内容・同じ表現では、気にも止まらず、見過ごされる可能性が高くなるのは否めません。
では、どんな工夫が必要になるのでしょう?

ここでお伝えしたいのは、
給与が高ければよい、夜間対応無しであればよい、
ということではありません。

大切なのは、給与額に正当な裏付けがあり、
夜間や忙しさに関しては、医師への負担軽減策が書き出されていれば、興味を引く求人になります。

例えば、夜間対応がある場合、「手当が設定されていたり、翌日はお休み」など、
しっかりと医師側に配慮した勤務内容が検討されていれば、安心して勤務できます。

給与額や夜間の体制など、内部事情的に工夫が難しい項目もあると思います。
その中でもできるポイントを探して、ぜひ自院の強みを見つけてみることをお勧めします。


他施設と募集内容を見比べてみましょう。
自院の求人は、医師にとって魅力的で目に留まるポイントが記されていますか。

訪問診療求人最大のポイントは「未経験者へのPR」

最後に、訪問診療に特化した募集ポイントに関するご案内です。

訪問診療では、訪問診療未経験の医師が転科先として検討されるケースが多くなっています。
そして、多くの医師は、未経験であることに不安を感じています。

そもそも、未経験は検討しない、という施設もあると思いますが、
そうなると、かなり少数派の医師を狙うことになり、激戦を戦いぬく覚悟が必要です。
もしかすると、そのような希少な医師の登場を待つより、
未経験の医師の受け入れを検討し、育てることを考えたほうが早いかもしれません。


ここで、未経験の医師が応募を検討しているものの、経験がないことない不安に思っている、という
情報が入ってきた、と想定します。
医師の不安に対して、皆さんならどのように声をかけるでしょうか。

A:慣れるまでは、見学同行で学ぶ研修期間です。期間は、医師の習熟度によって調整しています。
B:院長が教えてくれますよ。優しくて丁寧な院長です。

どちらが安心感を与えるでしょうか。
実際に言われた側になって考えてみることをお勧めします。
※Aのように具体的なイメージがわくほうが、応募者の心には刺さりやすい傾向があります。

ここまでくると、皆さんもお気づきでしょうか。
給与や体制など、応募者側が安心できる環境が整っていることが第一条件、
次に、その内容が詳細に丁寧に求人票に反映されていること、がとても大切です。

この部分を無下にしてしまうと、医師の目に留まることも・・・格段に難しくなるのです。

ぜひ、一度、自分を応募医師に置き換えて、勤務内容をイメージしてみてください。
医師が求める環境や条件が、満たされているのか、
自分なら自院の求人で目が留まるのか、考えてみましょう。

訪問診療クリニックの医師求人なら「在宅専科」!

「在宅専科」は在宅医療に特化した医師紹介サービスです。
在宅医療・訪問診療を初めて検討中の先生方へも安心した転職のご支援をしております。

訪問診療クリニックの採用担当者の方はこちらの問い合わせフォームからお問い合わせ内容をご記入の上、お問い合わせください。
(運営会社のメディカルインフォマティクス株式会社HPのお問合せフォームへ遷移します)

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在宅医療の経営コンサルティング会社が運営

独自のルートで在宅医療業界への転職に興味のある多くの医師とのつながりを持っています。

専門の資格を持つキャリアコンサルタント

医療専門職や医療経営士の資格を持つキャリアコンサルタントだからこそできる、丁寧で質の高いマッチングをご提供しています。

クリニック運営に関するお悩みもご相談ください

在宅専科の運営会社であるメディカルインフォマティクス会社は人材紹介のほか、クリニック運営支援に関する様々なサービス(レセプト代行、電話代行、電子カルテなど)をご提供しております。採用のほか、クリニック運営に関するお悩みもぜひご相談ください。

訪問診療クリニックの求人でお悩みの方は在宅専科へお気軽にご相談ください。


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この記事を書いた人

在宅医療カレッジ編集部

在宅医療に関わる方・これから始めたい方を応援する在宅医療の情報プラットフォーム「在宅医療カレッジ」編集部です。 「学ぶ」「働く」「役立つ」をテーマに在宅医療に関するあらゆる最新情報を配信しています。

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