- #診療報酬
在宅医療を取り巻く制度は、いま大きな転換期を迎えています。
2024年度改定で進んだDX化や多職種連携の評価は、2026年度改定で「成果をどう出すか」へと軸足を移す見通しです。
在宅医療カレッジに掲載した診療報酬関連の解説記事やニュース記事をまとめました。
随時更新していきます。
診療報酬改定とは
診療報酬改定とは、医療機関が診療行為に対して受け取る報酬(いわゆる「医療の価格」)を国が見直すものです。原則2年に1度実施され、医療提供体制の見直しや社会の変化を反映する重要な政策手段とされています。
改定は「本体改定(医療技術・サービスの見直し)」と「薬価・材料価格改定(薬や医療機器の価格調整)」に分かれ、財政的な影響も大きいため、医療・介護・経済の各分野で注目されています。
今後のスケジュール(想定)
- 2025年12月頃まで: 各部会・検討会での審議
- 2026年1月: 「短冊」(=改定案の概要)公開
- 2026年2月: 中医協から答申(具体的な点数が示される)
- 2026年3月:疑義解釈
- 2026年04月01日 薬価改定の施行
- 2026年06月01日 改定点数の施行※
※改定点数の施行は、診療報酬改定DXにより2ヵ月後ろ倒しとなり、2024年度改定同様に、6月1日施行となる可能性が高い
診療報酬改定解説記事まとめ(随時更新)
診療報酬改定ニュース記事まとめ(随時更新)
【速報】2026年診療報酬改定「短冊」公開|在宅医療への影響は?(2026年1月17日更新)
【2026年度診療報酬改定】中医協、物価高対応を議論 ー入院料・初再診料引き上げと新点数を検討(2026年1月22日更新)
中医協、2026年度診療報酬改定の論点整理を本格的に開始(2026年1月21日更新)
【中医協】2026年度診療報酬改定、在宅医療の評価見直しへ。支払側・診療側が意見書を提出(2026年1月13日更新)
2026年度診療報酬改定 想定超の物価・賃上げなら来年度に追加対応へ(2026年1月7日更新)
【速報|26年度診療報酬改定】改定率は全体で2.22%のプラス 12年ぶりプラス改定に(2025年12月24日更新)
【2026年度診療報酬改定】 医療DX推進体制整備加算は廃止か存続か?中医協で議論(2025年12月24日更新)
厚労省、2026年度診療報酬改定に向けた基本方針案を了承(2025年12月23日更新)
【速報】2026年度診療報酬改定「本体改定率」3.09%引き上げで最終調整、30年ぶりの高改定率(2025年12月19日更新)
中医協、2026年度診療報酬改定へ向け在宅医療の論点整理(2025年12月19日更新)
厚労省、往診代行サービス利用時の「事前説明」について議論【2026年度診療報酬改定議論】(2025年11月28日更新)
2026年度診療報酬改定、在宅医療の評価はどう変わる? 中医協で論点が提示(2025年10月17日更新)
【2026年度診療報酬改定】在宅医療の「充実」か「適正化」か。中医協で議論が本格化(2025年9月9日更新)
医療機関経営は、物価や人件費の上昇で一層の困難に直面|異例の環境下で2026年度診療報酬改定に向けた議論がスタート(2025年4月25日更新)
2024年度 診療報酬改定のおさらい
2024年度改定では、在宅医療の“質と効率の両立”が大きなテーマとなりました。主な要点は以下の通りです。
① 医療DXの推進
2024年度改定では、在宅医療を含む全医療分野で「医療DXの加速」が大きなテーマとなりました。
特に在宅領域では、電子カルテ・電子処方箋・オンライン資格確認などのデジタル基盤の整備が評価対象となり、情報の標準化と共有が促進されています。
② ICTを活用した多職種連携の強化
在宅医療の現場では、医師・看護師・薬剤師・ケアマネジャーなど多職種の協働が不可欠です。
2024年度改定では、ICTを活用した連携体制が評価される方向に進みました。具体的には「医療DX推進体制整備加算」や「在宅医療DX情報活用加算」が新設され、多職種間でICT活用型カンファレンスやオンライン情報共有を実施した場合の加算が新設されました。
③ 在宅ターミナルケアの充実
人生の最終段階におけるケア(看取り・エンドオブライフケア)も、2024年度改定で重点的に見直されました。在宅での看取りを支える診療所の役割をより明確化し、計画的・多職種連携型の看取りを促す内容となっています。具体的には「在宅ターミナルケア加算」や「看取り加算」が新設され、質の高い在宅ターミナルケアが評価されるようになりました。
④ 患者の状態に応じた適切な訪問診療・往診等の推進
限られた医療資源の中で、必要な患者に必要な訪問医療を提供することが求められています。
2024年度改定では、訪問診療の“実施実態”や“患者の重症度”に応じた評価が導入されました。具体的には「在宅時医学総合管理料及び施設入居時等医学総合管理料」・「在宅患者訪問診療料」・「頻回訪問加算」・「包括的支援加算」の見直しが行われました。
このように2024年度改定は、 「DXを基盤に多職種連携と在宅医療の質を高め、実効性のある訪問体制を構築する」ことを軸に、在宅医療の質的転換を促す内容となっています。
■2024年度診療報酬改定おさらい記事
在宅医療従事者が押さえておきたい 2024年診療報酬改定のポイントを解説!
高齢者施設診療の算定における診療報酬改定のポイント
2024年改定新設!在宅医療におけるDX・ICT関連の算定項目を解説!
在宅医療機関がすべきこと
2024年度改定で「DXと質の見える化」に踏み出した在宅医療は、2026年度改定で「成果評価と地域包括ケアの実装」へと進化していくと見られます。
在宅医療機関においては、今のうちからICT環境の整備と、アウトカムを意識した診療・ケアの運用体制を構築することが、次期改定を乗り越えるための最大の備えとなります。








